大学 更新日 2018.01.05

現在の大学への進学率はどのくらい?男女や文理別に見てみよう

近年は大学に進学しているかどうかで人生の方向性も大きく異なる傾向にあり、進学するか否が重要な課題になっています。時代の変化とともに大学の立ち位置はしばしば変わり、進学率もその影響を大きく受けているということが言えます。では、現在の進学率にはどのような特徴があるのでしょうか?

現在の大学進学率はどのくらい?都市による違いは?


2017年度の全国での大学、短期大学進学率は全体で57パーセントほどになっています。この内大学進学率は52.6パーセントを占め、高校卒業後は多くの人が大学に進学していることが伺えます。
現在企業側は学歴を重視する傾向にあり、また学歴が年収に大きな影響を与えるともいわれています。こうした背景から、高校生や既卒生の間で大学進学の重要性が高まっていると考えられます。
また都市別にみると五大都市では2016年度ではおよそ【東京都】が73パーセント、【北海道】が43パーセント、【愛知県】は52パーセント、【大阪府】は55パーセント、【福岡県】は47パーセント。東京が特に高い進学率を誇っているのです。これは地域ごとの所得の違いや職種の差などが影響していると考えられるでしょう。

文系・理系や男女で大学進学率に違いはあるの?

大学進学率は男女の間ではわずかな差があり、集計を開始して以来、男性の進学率のほうが女性の進学率よりも上回っている状況が続いています。しかし大学・短期大学を合わせると、現在では、その差はほとんどなくなっています。近年は働く女性も増え、男性だけでなく女性の間でも大学進学はキャリア志向への意識の向上が見て取れるのです。
また文系、理系と分けて進学率を見ると、文系より理系の方が多くの割合を占めています。特に理系に関しては工学部、理学部や農学部など研究に関する学部への進学率が上昇し、逆に文系は減少傾向にあります。

世代ごとの推移


大学進学率の推移を見てみると、10パーセントだった1950年代からずっと上昇傾向にあり、2008年ごろから安定して2017年とほぼ同じような割合を保っています。
大学進学率上昇の大きな原因の一つとして考えられるのは、国民の平均所得の上昇。かつては大学にかかる費用は所得に比べて相対的に大きく、余裕のある家庭でなければ進学するのは難しいとされていました。しかし経済成長とともに家庭の所得が上昇し、さらには奨学金制度の充実が各大学内でも拡大。進路の選択肢として大学進学へのハードルが下がったと言えます。

男女別の進学率の推移

また男女間での進学率の変化にも世代変化による影響が見られますが、これは社会的な性別の意識変化がある程度影響を及ぼしていると言えるでしょう。かつての日本では、女性は家事をするものだという認識が現代より強く、性別役割分業の考え方が進学率の低さに大きな影響を及ぼしていました。しかし日本の成長とともにその意識がある程度改善され、女性の大学進学には肯定的な世の中になってきたため進学率は上昇したと考えられるのです。

文系・理系での進学率の推移

理系、文系の間での進学率推移は近年の採用状況や経済状況に大きく左右されています。特に2008年に発生したリーマンショック以降では企業間に有能な人材を求める風潮が高まり、またIT技術の発達というような研究分野の広がりなどから理系学部の卒業者の注目度は大きく上がっています。

大学に進学するか否かは人生の大きな分岐点

現在大学進学を決定することは、は自分自身にとっても、また親にとっても重要な選択肢になりつつあります。大学に進学することの価値は時代とともに高まり、多くの場合就職などの卒業後の進路に有利に働く要素と言えるでしょう。